題字 かしら
何故か俳句に凝っている<かしら>こと 大木哲郎と、<ナベ>こと 渡辺秀明 の関西コンビ
「テント場で 語る言葉は ごうひちご」って言うくらい俳句が飛びかった、風変わりな山行であった。
面食らったのは<トオルチャン>こと 平沢 徹と、<おほり>こと 堀 達憲 であった。
が、長いものには巻かれろ、ザイルにも巻かれろ。
ここは一つ 「俳句で綴る赤石沢報告書」 を試みる事にする。
駄作だらけの俳句(川柳だよね)ではありますが、中にはキラリと光るものもあると信じて・・・
メンバー 行動記録@ 行動記録A 行動記録B エピローグ
計画書
<プロローグ>
夏恒例 行くは黒部か 赤石か かしら・作
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今年も夏がやってきました
黒部かどっか、手ごたえのある沢に行きたいと思うのですが、
一緒に行きませんか どっか行きたい沢はありますか
9月ごろを考えてます 大木 哲郎
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避暑兼ねて 呑んで爽やか 夏の沢 おほり・作
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流しソーメンが出来て、ビールを冷やす滝壷がきれいで、肴の岩魚が泳いでいて
蚊やブヨがいなくて、苔の生えたヌルヌルした滝じゃなくて(できれば乾いた花崗岩)
適度に小滝が連続していて(ずっと川原歩いていると、疲れるし飽きちゃう)
所々に目を見張るような綺麗な釜や淵があって、高巻きが簡単で、
水温が高めで(できれば40℃くらいが良い)、最後のツメが容易で、
藪コギ、ガレ場登りがなくて、携帯が通じて(夜、ネエチャンにTELしたいから)
テン場から飲み屋まで10分以内で行けて、ネエチャンが若くてきれいなところ。
そんな沢があったら、是非行ってみたいです。 HORI
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大木より返信
アホぬかせ そんな沢には 行かないよ かしら・作
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それはそれで私だって行ってみたいですよ ホントに
堀さんを我がホームページに初デビューさせるべく、
ちょっと過激で、ドラマチックで、終わったあと、しばらく
腑抜け状態になってしまうような、感動的な沢登りを
言ってるんです。
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堀より返信
わかったよ そこまで言うなら これでどう おほり・作
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了解しました。
では、
最初から最後まで深い深いゴルジュで、エスケープ、高巻はなく、
一旦、谷筋から離れると、まったく方向性を失い、雨が降っても
逃げ場がない。
淵は、平均して肩くらいの深さだが、所により背丈を越える。
幅は、狭いところで約2m程度。水量にもよるが、多い時には
遡行不能である。が、ここまで来たら、引き返す事は出来ない。
淵の中に、何重にも落差のある滝を持ち、その半数以上は
チョックストーになっている。苔むした岩は、泥とともに非常に
滑りやすく、表面から剥離する事もままある。
岩質は石灰岩質で、ホールドはすべて水に磨かれて丸みを帯び、
リスらしきものは皆無である。
太陽の光はこの谷が生れてこのかた、1度も差し込んで事がなく
ヤマヒル、蚊、ブヨ、ムカデ、マムシ、スズメバチ、ありとあらゆる
有害虫が生息し、自然の中に抱かれている事が実感できる。
詰めは猛烈な這い松漕ぎとなり、背丈を越えた這い松の
枝から枝へ伝うことになる。また、上部ガレ場からの落石には
十分注意されたい。
・・・・
こんな沢に行ってみたい。 HORI
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嗚呼・・・このメールが現実になろうとは。
一旦、谷筋から離れると、まったく方向性を失い (本流はどこだ事件)
淵は、平均して肩くらいの深さだが、所により背丈を越える。幅は、狭いところで約2m程度。水量にもよるが、多い時には遡行不能 (トオルチャンめまい事件)
その半数以上はチョックストーになっている (赤石沢はチョックストンだらけなのだ)
苔むした岩は、泥とともに非常に滑りやすく、表面から剥離する事もままある (雨の高巻きは怖い事件)
ヤマヒル、蚊、ブヨ、ムカデ、マムシ、スズメバチ、ありとあらゆる有害虫が生息し (ナペ、地蜂を怒らす事件)
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